こんにちは!福岡県那珂川市にある古賀歯科医院 歯科衛生士の佐々木です。
今月は正しい舌のポジションついてお話していきます。
みなさんは通常舌の先端はどこにありますか?
①下の前歯の裏側
②上あごにくっつている
③どこにもついていない
正解は…
正しい舌の位置は②の上あごにくっついているです!
舌の先端が下の写真の〇の部分に付き、舌全体が上あごに接しているのが
正しいポジションです。
①や③のように正しい位置にない方は、舌の筋力が低下している可能性があります。
このようなことを「低位舌(ていいぜつ)」と言います。
舌が正しい位置にないと筋力が低下し、身体にも様々な影響を与えます。
①口呼吸になる
正しい呼吸は「鼻呼吸」ですが、低位舌であったり口唇の筋力低下により、
口がポカンと開いている「口呼吸」になることが多いです。
口呼吸は、外気を直接口から喉に吸入することで、
空気中にある小さなごみや埃、細菌やウイルスなどを
体内に取り込んでしまい風邪を引きやすくなります。
詳しくは先月のブログをご覧ください!
お子さん、口呼吸していませんか?
②歯周病やむし歯になりやすくなる
口呼吸を長く続けると口腔内が乾き、唾液の分泌量が減少します。
特に寝ている時は唾液の分泌量が減るため口を開けて寝ている方は
乾燥しやすくなります。
歯垢などの磨き残しがあると口腔内の細菌が増え、
歯周病やむし歯になりやすくなります。
他にも
・歯並びが悪くなる
・いびきや無呼吸症候群になる
・滑舌が悪くなる
・顔のたるみ
・姿勢が悪くなる
などといったデメリットも多くあります。
ただ日頃意識するだけでは、なかなか改善が難しいと思います。
まずは舌を正しい位置に戻すトレーニングをしましょう!
あいうべ体操や舌回しが簡単に出来るのでおすすめです☆
あいうべ体操のやり方
あー いー うー べー で1セットです。
これを1日30セットを目安に行いましょう!
舌回しのやり方
このようなトレーニングを続けていると舌や口周りの筋肉を
同時に鍛えられるので、咀嚼力が向上し、よく咬んで食べることができ、
嚥下もスムーズに行えるようになります。
また、唾液がよく出るという効果もあります。
唾液を分泌する3大唾液腺(耳下腺、舌下腺、顎下腺)は、
筋肉に刺激されて、唾液の分泌が促進されるため唾液の分泌量が増加します。
唾液の分泌量が増加すると歯周病やむし歯、口腔内乾燥の予防につながります。
さらに、睡眠中に舌が上気道に落ち込んで塞がれることで起こる
「いびき」「睡眠時無呼吸症候群」の症状軽減も期待されるので
ぜひ今日からトレーニングをやってみてください♪
また6~8歳を対象にした小児予防矯正があります。
マウスピースを使って舌の位置を改善していく方法もありますので、
詳しくは以前のブログをご覧下さい!
MRC小児予防矯正について
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