こんにちは!
那珂川市中原にある古賀歯科医院の歯科衛生士 東島です!
歯並びが悪くなる原因はいくつかありますが、
今回はその中の一つにある「口呼吸」についてお話します。
正しい呼吸の仕方は「鼻呼吸」です。
ですが、最近は口で呼吸する人が増えています。
学童期の子どもの約6割が口呼吸をしていると言われています。
・通常の鼻呼吸のしくみ
①空気中の汚れを鼻で除去し、体に入らないようにして病気を防ぐ
②肺に入る前に、適温に温め加湿する
③適度な圧がかかり、肺の隅々まで空気が入りやすい(腹式呼吸)
④副交感神経が優位になり身体や心を回復させる
・口で呼吸すると何がいけないのか?
①口から一気に空気が入るため、空気中の汚れや雑菌が体に入り病気になりやすい
②空気が外気温で乾いたまま肺に入るため、肺に負担がかかる
③短く浅い胸式呼吸になり、交感神経優位の状態が続き身体や心が休まらない
他にも、口で呼吸することで副次的な症状を引き起こします。
・唇や舌の力が弱くなることにより顎の発達や、歯並びに影響します。
・顎が充分に発達せず、歯が並ぶスペースが確保できずガタガタの歯並び
になりやすく、かみ合わせや顔貌にも影響します。
・常に口がポカンと開いているため唇の筋力が低下し、口周り(舌、頬、唇)の
筋肉バランスが崩れ、前歯が前に出てきます。
また、顔の表情筋がしっかり使われず表情が少なくなります。
・口腔内が乾燥し、唾液による自浄作用が減少するためむし歯に
なりやすかったり口臭の原因になったりします。
・口で呼吸しやすい姿勢になる為、首が前に出て背中が曲がり、
お腹に力が入らず姿勢が悪くなりやすいです。
・将来、いびきや睡眠時無呼吸になりやすい。
以上のように、お顔のつくりから全身の健康まで、
口呼吸は多岐にわたる問題をつくりだします。
口は食物や空気など人間の身体が必要とする物すべての入り口であり、
身体を調整している自律神経を唯一コントロールできるのが「呼吸」です!
当院で行っている「MRC小児予防矯正」では、
口呼吸を含めた、不正咬合の根本的な原因となる間違った口腔習癖を改善し、
正しい歯並びに導く6歳~8歳のお子さん対象の矯正治療を行っています。
取り外し可能なマウスピースと筋機能訓練を行い、歯並びの改善とともに
口腔機能や咀嚼機能の改善を促します。
子どもの成長期にアプローチすることが重要な矯正治療です!
そこでも、まずは一番大事な「呼吸」からトレーニングを始めます。
呼吸の改善トレーニングの他にも、
舌の正しい使い方
正しい飲み込みの仕方
唇の筋力強化のトレーニングを行います!
お子さんの歯並びや口呼吸(口ぽかん)、指しゃぶり、いびきなどでお悩みの方は
一度歯科医院でご相談下さい♪
当院はご予約の方が優先です。 来院される時には事前のご連絡をお願いします。