こんにちは!那珂川市中原にある古賀歯科医院の歯科衛生士 佐々木です。
秋になり涼しく過ごしやすい季節になりました!
これから冬にかけて紅葉やクリスマスなど色々楽しみな行事が増えてきますね(*^0^*)
私は旅行や遠出をするのが好きなので楽しみです♪
今回は根面う蝕についてお話します。
根面う蝕とは文字の通り 歯の根っこのむし歯 です。
このむし歯は高齢者に多く認められます。
なぜ多いのかというと、以前に比べ歯を失う高齢者が減少している一方で、
75歳以上で4mm以上の歯周ポケットを有する患者さんが激増しているからです。
根面う蝕の発生は歯肉退縮による歯根の露出や唾液量の減少などが原因です。
通常、歯肉は歯周病の進行や歯周病の治療により歯肉が引き締まる事によって
退縮することから、根面う蝕は年齢とともに増加します。
根面がう蝕になりやすい原因としては、象牙質が影響しています。
私たちの歯の表面は、硬いエナメル質で覆われています。
そのエナメル質の中には、エナメル質よりも柔らかい「象牙質」という部分があります。
象牙質は、名前のとおり象牙に似たクリーム色を帯びた黄色をしていて、歯の大部分を占めています。
エナメル質の臨界pHは5.5~5.7と少し酸性側に傾いています。
一方、象牙質はpH 6.0~6.7となっており、乳歯エナメル質と同等かそれ以上であり
わずかに酸性に傾いたところで脱灰します。
エナメル質に比べ象牙質は脱灰が起こりやすいため、エナメル質よりもう蝕になるリスクが高いのです。
根面う蝕を防ぐには毎日の歯磨きや定期検診が重要になります。
☆お家で出来る予防☆
①歯磨き
歯と歯肉の境目は歯垢が溜まりやすい場所であり根面う蝕の原因になります。
歯に対して歯ブラシを45°に当てると歯と歯肉の境目の歯垢が落としやすいです!
②フッ素配合の歯磨剤や洗口剤などを使用する。
フッ素塗布の効果
1. 唾液中に含まれるミネラルの沈着を促進し、再石灰化を助ける
2. 歯の質を強化し、酸から歯を溶けにくくする
3. 酸の生成を抑える
このような働きが、虫歯のリスクを下げることに役立つとされています。
市販のフッ素であれば濃度900ppm以上がおすすめ♪
毎日使い続けることで効果が期待出来ます。
③間食に気を付ける。
仕事中や休みの日にだらだら食べたり飲んだりしていませんか?
砂糖が多く含まれている物はむし歯の原因になりやすいです。
間食する場合は時間を決めましょう!
よくガムや飴を食べる方にはキシリトールが使われているものがおすすめです!
☆歯医者で出来る予防☆
①定期検診に通う
歯ブラシでは落とすことが出来ない歯石は専用の器械で落としていきます。
歯石などがついたままだと、歯周病が進行していきます。
みなさんがむし歯や歯周病などで痛い思いなどしないよう
歯科衛生士による歯磨きのアドバイスをしています。
磨きにくいところや分からないことがあればいつでも質問してください♪
一緒に歯の予防をしていきましょう☆彡
②PMTCを行う
歯の表面には「バイオフィルム」と呼ばれる菌の塊がいます。
1グラムの歯垢の中には、なんと1,000億もの細菌が生息しているといわれています。
それらを歯科衛生士が専門の器械を使い、クリーニングを行います。
クリーニング後は歯がツルツルしてとても気持ちが良いですよ!
③フッ素塗布を行う。
市販のフッ素とは濃度が大きく違います。
市販のフッ素は900ppmに対し歯医者のフッ素は9000ppmの高濃度のフッ素を使用しています。
年齢とともに唾液量が減少したり免疫力が低下していきます。
そういったことをに気を付けて積極的に予防に取り組んでみてください!
当院はご予約の方が優先です。 来院される時には事前のご連絡をお願いします。