前歯で物を噛みきれない?

こんにちは!

那珂川市にある古賀歯科医院
歯科衛生士の松尾です。

 

 

 

2019年になりました。
みなさんお正月はどのように過ごされましたか?

 

私は長崎にある実家に帰省しました。
家族や親戚と集まり、美味しいご飯を食べたり
ゆっくり過ごすことが出来ました。

親戚とはたまにしか会えないので
久しぶりに会い、話もできたので良かったです。

 

神社にもお参りに行き、おみくじを引いたのですが
なんと大吉でした!よい年になりそうです(^O^)
それと今年は猪年で、年女なので
猪のようにまっすぐ突き進んでいきたいと思います!

 

 

話は変わりますが、お正月に
お餅を食べる方は多いですよね。


色々な食べ方はありますが、ほとんどの方が
前歯で噛みちぎるようにして食べるかと思います。
お餅をしっかり咬みちぎることができますか?
もし、咬みちぎることが出来ない、咬みちぎりにくい方は、

開咬』の可能性があります。

 

★ 開咬とは?
歯を咬んだ時に上下の前歯が咬み合わないこと
(つまり奥歯でしか咬んでいない状態のこと)
をいいます。

 

 

こんな風に前歯に隙間が出来ています。
前歯が咬み合わないのでお餅に限らず
麺類なども咬みちぎりにくいことが多いです。


開咬の状態は人それぞれですが
開咬であることにより様々なリスクがあります。

 

 ≪開咬によるリスク≫
・食事の問題
前歯で食べ物を噛み切るのが難しい。

噛み切るのに不自由をすると、しっかり噛まないまま飲み込んでしまうクセがつき、胃腸に負担がかかります。

場合によっては、胃腸障害を起こすこともあります。

 

・発音の問題
常に上下の前歯に隙間ができているため、

話をするときに息が漏れて不明瞭な発音になってしまいます。

特に、サ行・ザ行が聞き取りにくい発音になってしまいます。


・ドライマウス
開咬の方は唇を閉じにくく、開きがちになります。

唇が開いている時間が長いと、

ドライマウス(口のなかが常に乾燥した状態)になり、

唾液の分泌量が減少します。

そうなると、口腔内に細菌が増殖しやすくなり、

むし歯や歯周病、口臭を招きやすくなります。


・その他のトラブル
前歯が噛み合わないため、常に奥歯で物を噛みます。

そうなると、顎の関節・筋肉も疲労しやすいため

顎関節症になる確率が高くなります

また、奥歯に必要以上の負担がかかるため、

奥歯の詰め物・被せ物が外れやすくなったり、

奥歯が破折したりするケースもあります。

 

 

 


開咬の原因は、

遺伝的な原因」と「後天的な原因」に分けることができます。

 

後天的な開咬の場合は、以下のような要因が考えられます。


・呼吸器系疾患による口呼吸
鼻炎や蓄のう症など、成長期に呼吸器系の疾患がある場合、

鼻がつまりやすく口呼吸になりがちです。

この口呼吸が、開咬の原因となるケースが多くあります。

口呼吸を長く続けていると唇の筋肉が弱くなり、

口腔周囲の筋肉のバランスが崩れて歯並びが乱れてしまうのです。


指しゃぶり舌癖
乳幼児期に指しゃぶりのクセがあると、開咬の原因となります。

指を前歯に押し当てていると指の力で上下の歯が動いてしまい、

徐々に開咬になっていきます。

その他、舌を前に出して前歯に押し当てたり、

前歯で舌を軽く噛んだり、

舌を出したりするクセも開咬の原因となります。

 


開咬を改善するためには程度にもよりますが
矯正治療が必要な場合が多いです。


小児期では良くないクセを改善するとともに、

必要に応じて矯正装置を使って歯並びを整えていきます。

混合歯列期であれば、歯を抜かずに矯正できる可能性もあります。


大人になってから開咬を改善する場合は、

ワイヤー矯正によって正しい歯並び・噛み合わせにしていくのが一般的です

顎が狭く、どうしても歯を動かすスペースがない患者様の場合は、

奥歯を抜いてスペースを確保する場合もあります。

 

 


古賀歯科医院では月に一回、矯正専門医である倉谷先生に来ていただいてます。

矯正したいけれど、どんな方法があるのか、また費用はどれくらいかかるのか
気になる方はたくさんいらっしゃると思います。
矯正相談も行っています。

矯正相談では口腔内を確認しプランを提案させていただきます。
気になる方はぜひお声掛けください☆


 当院はご予約の方が優先です。 来院される時には事前のご連絡をお願いします。
 
古賀歯科医院  ☎092-952-8078