ドライマウスは原因を知って対処しよう!

こんにちは!那珂川市中原にある古賀歯科医院の歯科衛生士の佐々木です。

 

 

12月21日(金)~12月25日(火)までの3日間で

クリスマスイベントを行います。

ささやかなプレゼントを準備しておりますので

ご来院お待ちしております♪

 

今回はドライマウスについてお話します。

ドライマウスとは口腔乾燥、口腔乾燥症のことを言います。

症状は唾液分泌量の低下、口腔粘膜の保湿度の低下、

唾液の粘性の亢進などがあります。

いろいろな原因で生じ、口腔の乾燥感だけでなく、口腔の違和感や義歯不適合といったさまざまな状態を含んでいることもあります。

また、近年では摂食嚥下障害や誤嚥性肺炎とも大きく関連していることが認められるようになってきました。

さらに、要介護高齢者などの場合では、口腔乾燥が重症化して発語が出来なくなり

口腔乾燥の訴え自体が表現できなくなるということも多くみられます。

しかし、近年では加齢による唾液分泌低下はほとんどみられないとする報告も多く、一概に加齢のみが原因とは言い切れません。

 

 

ドライマウスの原因とは?

①薬剤

 降圧剤や安定剤、睡眠薬などの分泌抑制作用のある薬剤では、

 服用が長期間におよぶと影響が出てきます。

 

②生活習慣
鼻粘膜の浮腫などで鼻呼吸がしにくい人は、口呼吸になるため口腔乾燥が強くなることが多いです。また、乾燥しやすい室内環境で暮らしている人にも注意が必要です。エアコンや暖房の影響で、ドライマウスが進行することがあります。その他、姿勢にも注意が必要で、姿勢が前かがみになりやすい人などは舌が下がり口呼吸になることがあります。

 

③ストレス
唾液腺は交感神経および副交感神経から二重の支配を受けています。

どちらの神経が刺激されても唾液分泌量は増加するのですが、

ストレス状態で交感神経が刺激されると、

有機分が多く粘調性の(粘り気があって濃い)唾液が分泌されます。

こうした唾液は口腔内にまとわりつきますので、口腔乾燥を覚える一因となります。
  

 

 


ドライマウスへのアプローチ
・水分補給
軽度の口腔乾燥では、食事時の水分補給などで対応できる場合が多いです。

特に急性の口腔乾燥や唾液分泌の低下の場合には、水分補給が有効です。

しかし慢性の口腔乾燥や唾液分泌の低下の場合では、効果が少なくなります。

水分の過剰摂取による尿意が夜間の睡眠を阻害することも多いため、

慢性の口腔乾燥症の方については水分補給にも注意が必要です。

 

・口腔の保湿
口腔粘膜が乾燥しやすい患者さんには、

洗口スプレーなどを人工唾液として応用すると乾燥の予防になります。

口腔保湿剤には多くの製品がありますが、

それぞれに特徴があるので適切に選択することが大切です。

 

・薬剤の副作用の除去・軽減
薬剤性の口腔乾燥症や唾液分泌低下が考えられる場合は、

薬剤について主治医と相談してみましょう。

降圧剤、利尿効果のある薬剤、抗精神薬や抗うつ剤など、

抗分泌作用のある薬剤を服用している場合は、

副作用の少ない薬剤への変更や服用量の減量を検討してもらいます。

服用を中止したとしても、すぐには効果が出ないことが多いため時間を要します。

 

・口腔リハビリテーション
口腔機能障害や義歯不適合の方は口腔機能が低下しやすく、

唾液分泌量も低下しやすくなります。

唾液腺マッサージ、舌体操、口腔体操などを行うのが良いでしょう。

 

 

ドライマウスについては、原因に対する対応を心がけると改善が期待できます!

分からないことなどあればお気軽にご相談ください!


 当院はご予約の方が優先です。 来院される時には事前のご連絡をお願いします。
 
古賀歯科医院  ☎092-952-8078