こんにちは!
福岡県那珂川市中原にある古賀歯科医院DHの吉富です★
最近は気温も下がり一気に寒くなりましたね (~_~;)
水道の水や冷たい風に当たると歯がしみたり、
歯磨きをした時にピリッと歯が痛んだ事はないですか?
むし歯かな?と思って歯を見てもよくわからない …
こんな時は、象牙質知覚過敏症(ぞうげしつちかくかびんしょう)が疑われます。
今回は知覚過敏についてお話しますね!!
まず知覚過敏の原因は何でしょうか?
* 原因 *
歯の外側は『エナメル質』と言う層で覆われています。
その内側には『象牙質』と呼ばれる層があり、器具で擦ったり冷たいものや
熱いものなどに触れると、その刺激が内部の神経に伝達されて痛みを感じます。
通常、象牙質はエナメル質に覆われていて刺激を遮断しているため
痛みを感じることはほとんどありません。
①歯ぐきが下がる(歯肉退縮)
歯ぐきは不適切なブラッシングや歯周病、
無理な力が継続してかかったりすると下がってきます。
元々歯ぐきに覆われていた部分が露出し、歯根がむき出しの状態になります。
このような場合、ハブラシや温度変化などの刺激で痛みを感じることがあります。
歯根に触れている時に痛みを感じ、
時間が経てば痛みは消失することがほとんどです。
②歯が折れる(歯の破折)
歯が折れて、内側にある象牙質が露出すると知覚過敏の症状が出ます。
歯が折れたときの衝撃により、中に亀裂が入り
そこから細菌が進入して炎症を起こすこともあります。
③歯が擦り減ることによる象牙質露出
歯は使っていれば、わずかではありますが擦り減っていきます。
その結果、エナメル質がなくなり象牙質が露出してきます。
擦り減りの原因を早めてしまうのが、歯ぎしりです!
上下の歯は食事の時以外は2~3mmほど空いている状態になります。
気付かないうちに上下の歯を噛みあわせていることがあるので
意識してみると良いかもしれませんね!!
④酸によって歯が解ける象牙質露出
エナメル質は、pH5.5程度で溶け始めます。
私たちの日常で口にする食べ物や飲み物の多くは酸性です。
炭酸飲料や酸が強い食べ物や飲み物を頻繁に摂取する方は、
だらだら食べ・飲みは控えましょう。
* 治療法 *
【 自宅で出来ること 】
①再石灰化を促す
軽度の知覚過敏では期間が経過すると自然に消失することもあります。
これは唾液やフッ素入りの歯磨き粉による再石灰化成分によって、
象牙質にある空隙(象牙細管)が遮断されるためと考えられます。
②ハミガキ
歯についている汚れ(プラーク)には多くのむし歯菌がいて、
酸を作り歯の表面を溶かしていきます。
再石灰化とは逆の『脱灰(だっかい)』という現象です。
知覚過敏の改善にも歯磨きはとても重要です!
歯ぐきが下がり歯根が見えている状態で、汚れを落とそうと力強くゴシゴシ磨く
と削れてしまうので注意が必要です!!
【 医院で出来ること 】
①ナイトガードで歯を守る
プラスチックで出来たマウスピースを着けて歯ぎしりから歯を守ります。
歯が擦り減るかわりにナイトガード擦り減っていきます。
残念ながら今のところ歯ぎしりを止めるための方法がありません……
②薬を塗る
露出した象牙質の内部の小さな空隙を、薬の作用により封鎖していきます。
歯磨き粉でも効果はありますが歯科医院で使うものは
効果が高く即効性もあります。
③樹脂で覆う
象牙質が露出した所を樹脂で覆うことで、外部からの刺激を遮断できます。
このように知覚過敏には様々ありその対処法も様々です。
これまであげてきた中で、原因となるものがないか一度普段の生活に
目を向けてみるのも良いですね!
生活習慣も原因の一つになっているかもしれません。
むし歯によってしみる症状が出ている可能性もあるので、
一度歯科医院を受診されてくださいね♦
当院はご予約の方が優先です。 来院される時には事前のご連絡をお願いします。