こんにちは、那珂川町中原にある古賀歯科医院院長の古賀です。
「型採りをしてクラウン(かぶせもの)やインレー(つめもの)を装着した直後
に次のような違和感を覚えたことはありませんか?」
①「歯の間にものがはさまっているようで、歯と歯の間が窮屈な気がする。」
②「噛み合わせの調整をしたんだけど、まだ少し強く当たるような気がする。」
という問いに対して前回のお口の豆知識ブログで
①についてお話しいたしました。(前回のブログはこちら)
今回は②「噛み合わせの調整をしたんだけど、まだ少し強く当たるような気がする。」
についてお話ししようと思います。
まず歯の構造に関して下のイラストを見てください。
ここで歯根膜というものに注目します。
歯は直接骨とつながっているのではなく、
歯根膜という線維性の組織(ゴムみたいなもの)というものを
介して歯槽骨とつながっています。
いわば歯はゴムのようなもので宙づりにされているのです。
下の写真のようなイメージをもっていただけるといいかもしれません。
このように歯根膜があることによって歯は強い衝撃から守られています。
またこの中に感覚受容器というものがあり、
食感と呼ばれるような食べ物のやわらかい、かたいの程度を感じ取っています。
その他にももっと重要な働きをしているのですが、またの機会にお話ししますね。
歯を削って型採りをしてクラウンやインレーを装着するまでには
約1週間ほど治療間隔が空きます。
その間には「仮のふた」をするのですが、元の歯に比べるとやわらかい材料なので
今まで上下の歯がしっかりと噛み合っていた感覚が一時的に弱まります。
1週間後クラウンやインレーを装着すると、高さはあっているのですが
やわらかい「仮のふた」に比べ硬いので、歯根膜が今までの感覚と違うと感じます。
そこで「噛み合わせの調整をしたんだけど、まだ少し強く当たるような気がする。」となるのです。
数日たてば歯根膜が元の感覚をとり戻し、違和感がなくなります。
それでも噛み合わせに違和感があれば、再度診査を行い噛み合わせの調整を行います。
当院はご予約の方が優先です。 来院される時には事前のご連絡をお願いします。
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