入れ歯の洗浄について

こんにちは。

 

福岡県那珂川市にある古賀歯科医院の歯科技工士の二階堂です。

 

 

最近暑い日が続いていますが、体調など崩さずにお過ごしでしょうか?

 

今回は、入れ歯の洗浄についてお話していきたいと思います。

 

入れ歯の清掃、洗浄の必要性

入れ歯にも歯と同じように食べかすやプラーク(歯垢、細菌の塊)がつきます。

毎日のお手入れで清潔にしておくことが大切です。

義歯を清掃しないままでいると

*入れ歯に色素や歯石が沈着しやすくなります。

*口臭が発生しやすくなります。

*部分入れ歯の場合、クラスプ(バネ)をかけている歯がむし歯や歯周病になりやすくなります。

 

これらのトラブルを防ぐためにも、入れ歯のお手入れを行うことが大切です。

 

毎食後、入れ歯を外して流水下で清掃します。

そして、ぬるま湯に義歯洗浄剤を入れて、入れ歯を浸漬します。

洗浄剤を使用するとブラシだけでは落としきれない汚れやカンジダ菌などの真菌や細菌を除去できます。

できれば1日1回は入れ歯洗浄剤を使用して清掃するほうがいいですね。

*熱湯は義歯の変形の原因になるので厳禁です。

*浸漬時間は義歯洗浄剤の種類によって違いますので、メーカーの使用方法に従ってください。

 

 

 

浸漬後、義歯用ブラシで浮かび上がった汚れと義歯洗浄剤を洗い流します。

 

総入れ歯と部分入れ歯の洗浄剤は、材質に違いがあるので使い分けましょう。

 

総入れ歯は基本、プラスチック素材(保険適用)であり、部分入れ歯には金属とプラスチック部分があります。

そのため、入れ歯をいい状態で長持ちさせるためにも素材にあった入れ歯洗浄剤を選びましょう。

 

洗浄剤には大きく分けて4種類に分けられます。

①次亜塩素系

殺菌力が強く洗浄効果は高いです。

しかし使っている入れ歯や金属部分の変色をおこすことがあります。

 

②酵素系

たんぱく分解酵素により汚れを除去します。

入れ歯はいたみにくいです。

 

③中性過酸化物+酵素

過酸化水素の酸化力と発泡剤の作用で汚れを除去します。

カンジダ菌などの除去作用は弱いです。

入れ歯はいたみにくいです。

 

④生薬系

天然素材により、除菌脱臭します。

入れ歯はいたみにくいです。

 

また、プラスチック素材の総入れ歯であれば、酸性、アルカリ性どちらの入れ歯洗浄剤でも大丈夫ですが、総入れ歯でも金属素材(保険適用外)金属床ノンクラスプ義歯であれば、中性の洗浄剤に使用をおすすめします。

 

 

金属が使われている義歯に酸性の洗浄剤を使用すると金属のサビなどに繋がるので使用は控えてください。

それぞれにメリット、デメリットがありますので、今お使いのものがどれに当てはまっているか確認をしてみてください。

もしわからなければお尋ねください。


 当院はご予約の方が優先です。 来院される時には事前のご連絡をお願いします。
 
古賀歯科医院  ☎092-952-8078