こんにちは。
那珂川市中原にある古賀歯科医院の歯科衛生士の森山です(^^/
今回は「お口の中の健康とインフルエンザ予防」についてお話します。
毎年冬になると、体調を崩してしまう方や「インフルエンザ」などの
感染症が流行する季節ですよね。
インフルエンザは、子どもから大人まで幅広い世代で発症し、あっという間に広がってしまう強い感染力を持っています。
このような感染症の罹患リスクを少しでも減らすためには、お口の中を清潔にしておくことも予防に繋がることが分かっています。
インフルエンザ予防のために、うがいや手洗い、マスクの着用などが挙げられますが、さらに効果的な予防法として「歯みがき」がとても大事です。
口腔内に磨き残しがあり歯垢や歯石が沈着したままになっていたり、むし歯や歯周病になっていたりするとインフルエンザにかかりやすくなる傾向にあります。
そこには「ウイルス」が大きく関わってきます。
風邪は、細菌かウイルスのどちらかが原因で発症し、それらは感染の仕方に違いがあります。
●「細菌感染」の場合
粘膜に付着するだけで炎症を起こし喉の痛みや熱が出ます。
●「ウイルス感染」の場合
粘膜に付着するだけでは発症せず、細胞の中へ入り込むことで発症します。
ウイルスの細胞内への侵入を促進させる働きをしているのが「酵素」であり、
またその「酵素」を活発にする細菌の中で気をつけるべきなのが、
「歯周病菌」です!
ウイルスが喉の細胞の中に入りやすくなり、インフルエンザにかかってしまいます。
インフルエンザのみの場合とインフルエンザ+歯周病菌の場合では、後者の場合の方が感染の拡がりが大きいことが分かっています。
歯周病菌は、歯垢の中に棲みつき「歯みがき」で歯垢ごと歯ブラシや歯間ブラシ、フロスなどで除去するしかありません。
身体の免疫や抗生物質、お薬などでは取り除くことができないのです。
セルフケアのみでの口腔ケアの場合に比べて、歯科衛生士による適切な口腔ケアを受けた場合の方が、インフルエンザの発症率が大幅に減少していたことが報告されています。
特に寝たきりの高齢者の方は、インフルエンザの合併症である肺炎を防ぐためにも
お口の中を清潔に保つことがとても大切です。
歯周病は慢性的なものであり、一度歯周病の治療をしたとしても一時的に改善は
しても、その後のセルフケアが正しくできていなければ、再発してしまいます。
セルフケアだけでは取りきれない歯垢や歯石を除去し、適切な歯みがきの方法を理解しておくためにも、日頃から定期的な検診は重要なのです。
むし歯や歯周病の原因となる細菌を減少させることは、お身体全体の健康に繋がってきますので、治療中断してしまっている方や定期検診に行けてない方、感染症予防に関心のある方は、まずは歯科への受診をおすすめいたします!
今回の内容については、日本歯科医師会より「日歯8020テレビ」のサイトで動画にて観ることができますので、ぜひご覧ください!
URL:https://www.jda.or.jp/tv/96.html
当院はカウンセリングの時間も設けておりますので、治療に関するご相談なども
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